Google Pixel 搭載の「Google Tensor」とは?
Google Pixel 搭載の「Google Tensor」とは? 独自開発プロセッサが実現するスマホの AI 体験
Google Tensor は、Google Pixel スマホの端末性能や高画質な写真・動画撮影、さまざまな AI 体験を支えています。
2024 年 11 月 8 日(最終更新日:2026 年 9 月 10 日)
- スマホのプロセッサは、アプリ操作や写真撮影など、スマホのあらゆる動作を支えています。
- Google Pixel スマホには、独自開発のプロセッサ「Google Tensor」シリーズを搭載しています。
- Google Tensor が多彩な AI 体験や撮影・編集機能、高度なセキュリティを実現しています。
アプリの操作や写真撮影など、スマートフォン上のあらゆる動作を管理するのが「プロセッサ」です。スマホの “ 頭脳 ” とも言える重要な役割を果たしています。
Google Tensor を初めて搭載したのは、2021 年に発売した Google Pixel 6 / 6 Pro です。それ以前のモデルには他社製のプロセッサを採用していましたが、Google Pixel スマホでさらなるユーザー体験を実現するために、2016 年から Google Tensor の開発を進めました。ハードウェア、ソフトウェア、AI など各分野の研究者たちが集まって開発した Google Tensor は、AI への最適化によって多くの機能が飛躍的に進化したのです。
例えば、シーンや被写体に応じて設定を自動的に最適化して撮影できるカメラや、高解像のズーム、写真の自然な合成や編集、音声通話のリアルタイムでの通訳など、AI を活用した Google Pixel スマホの機能は、Google Tensor の高度で効率的な処理が支えています。
Google Tensor は AI に最適化することで、スマホの処理性能を一段と引き上げています。
Gemini Nano は Google Pixel 8 Pro で初めて搭載し、その後 Google Pixel 9 シリーズではテキストだけでなく画像や音声も理解できるマルチモーダルに対応。そして Google Pixel 10 シリーズではさらに、AI の処理に関連する演算能力が向上しました。
Google Tensor の性能を分かりやすく感じられるのが、写真や動画の処理です。Google Tensor の搭載によって、Google Pixel スマホでは AI の助けなしでは実現できなかったカメラ機能や、理想的な写真や動画に仕上げられる編集機能を提供しています。
「ベストテイク」や「一緒に写る」のように、別々に撮影した写真を自然に合成するためには、高度な画像処理が必要です。Google Tensor の強力な処理性能によって、人物の切り抜きや背景の補正、色の調整などをリアルタイムで行い、違和感のない合成を可能にしています。また一緒に写る機能では、拡張現実(AR)技術を用いて、カメラの動きや周囲の物体の位置情報をリアルタイムに取得し、合成画像を現実空間に違和感なく重ね合わせています。
Google Tensor が実現するのは、写真や動画に関する機能だけではありません。高度な音声認識によって、日常生活をサポートします。
Google Tensor の高度な音声認識により、Google Pixel では、動画やポッドキャストなどの音声をテキストに変換する「自動字幕起こし」機能を利用できます。
Google Tensor の搭載によって、AI が周囲の雑音を除去し、通話相手の声をより聞き取りやすくする「クリア音声通話」を実現しています。Google Tensor シリーズの改良とともにこの通話性能も向上しています。
Google Pixel 製品のうち、これまで Google Tensor シリーズを搭載していたのはスマホのみでしたが、
では、ワイヤレスイヤホンとして初めて「Google Tensor A1 チップ」を搭載しました。このチップはその後 にも搭載します。Google Tensor の搭載により、高速な音声処理が可能になり、アクティブ ノイズ キャンセリングの性能も向上しました。
Google Tensor が支える優れた AI 機能によって、Google Pixel スマホの可能性はさらに広がりました。AI なしでは実現できなかったカメラ体験や編集機能を可能にするなど、さまざまなシーンで使い勝手が向上しています。