Google Pixel 搭載の「Google Tensor」とは?
Google Pixel 搭載の「Google Tensor」とは? 独自開発プロセッサが実現するスマホの AI 体験
Google Tensor は、Google Pixel スマホの端末性能や高画質な写真・動画撮影、さまざまな AI 体験を支えています。
2024 年 11 月 8 日(最終更新日:2025 年 10 月 3 日)
アプリの操作や写真撮影など、スマートフォン上のあらゆる動作を管理するのが「プロセッサ」です。スマホの “ 頭脳 ” とも言える重要な役割を果たしています。
Google Pixel スマホには、Google が独自に開発したプロセッサ「Google Tensor」シリーズを搭載しています。2025 年 8 月発売の Google Pixel 10 シリーズに搭載した Google Tensor G5 は、シリーズ 5 世代目。AI 研究をリードする Google DeepMind と共同で設計しました。
Google Tensor を初めて搭載したのは、2021 年に発売した Google Pixel 6 / 6 Pro です。それ以前のモデルには他社製のプロセッサを採用していましたが、Google Pixel スマホでさらなるユーザー体験を実現するために、2016 年から Google Tensor の開発を進めました。ハードウェア、ソフトウェア、AI など各分野の研究者たちが集まって開発した Google Tensor は、AI への最適化によって多くの機能が飛躍的に進化したのです。
例えば、シーンや被写体に応じて設定を自動的に最適化して撮影できるカメラや、高解像のズーム、写真の自然な合成や編集、音声通話のリアルタイムでの通訳など、AI を活用した Google Pixel スマホの機能は、Google Tensor の高度で効率的な処理が支えています。
Google Tensor は AI に最適化することで、スマホの処理性能を一段と引き上げています。
例えば Google Pixel 史上最もパワフルなチップ Google Tensor G5 は、前世代の Google Tensor G4 と比べて処理性能が 60% 向上し、スマホの動作がさらに高速になりました。
さらに Google Pixel シリーズは、スマホ上の処理に特化したオンデバイス AI「Gemini Nano」を搭載しています。スマホ上であらゆる処理を行うため、データを外部に送ることなく安全でリアルタイムに処理できるのが特徴です。
Gemini Nano は Google Pixel 8 Pro で初めて搭載し、その後 Google Pixel 9 シリーズではテキストだけでなく画像や音声も理解できるマルチモーダルに対応。そして Google Pixel 10 シリーズではさらに、AI の処理に関連する演算能力が向上しました。
Google Tensor の性能を分かりやすく感じられるのが、写真や動画の処理です。Google Tensor の搭載によって、Google Pixel スマホでは AI の助けなしでは実現できなかったカメラ機能や、理想的な写真や動画に仕上げられる編集機能を提供しています。
Google Tensor 搭載によって実現した機能の 1 つが、集合写真の撮影で便利な「
」です。撮影の瞬間とその前後を自動で記録し、そこから AI がそれぞれの被写体のベストな表情を選んで自然に合成します。同じく集合写真の撮影時に活躍する機能として、Google Pixel 9 シリーズで初めて搭載した「
」があります。これまで集合写真を撮るとき、撮影役の人は写真に写ることができませんでしたが、この機能を使えば、交代しながら撮影した写真を AI が合成します。これによって全員を 1 枚に収めた集合写真を仕上げられるのです。「ベストテイク」や「一緒に写る」のように、別々に撮影した写真を自然に合成するためには、高度な画像処理が必要です。Google Tensor の強力な処理性能によって、人物の切り抜きや背景の補正、色の調整などをリアルタイムで行い、違和感のない合成を可能にしています。また一緒に写る機能では、拡張現実(AR)技術を用いて、カメラの動きや周囲の物体の位置情報をリアルタイムに取得し、合成画像を現実空間に違和感なく重ね合わせています。
Google Pixel 10 Pro / 10 Pro XL / 10 Pro Fold / 9 Pro / 9 Pro Fold は「ズーム画質向上」機能も搭載。撮影した写真の一部を拡大してからさらにクローズアップできます。ここでも AI が写真の細部と画質を補正する役割を果たしています。
Google Tensor が実現するのは、写真や動画に関する機能だけではありません。高度な音声認識によって、日常生活をサポートします。
Google Tensor の搭載によって、AI が周囲の雑音を除去し、通話相手の声をより聞き取りやすくする「クリア音声通話」を実現しています。Google Tensor シリーズの改良とともにこの通話性能も向上しています。
Google Pixel 製品のうち、これまで Google Tensor シリーズを搭載していたのはスマホのみでしたが、
では、ワイヤレスイヤホンとして初めて「Google Tensor A1 チップ」を搭載しました。このチップはその後 にも搭載します。Google Tensor の搭載により、高速な音声処理が可能になり、アクティブ ノイズ キャンセリングの性能も向上しました。
Google Pixel は、
を搭載しています。例えば Google Pixel 10 シリーズでは、Google Tensor G5 と、セキュリティ強化を目的とした Titan M2 セキュリティ チップが連係。Titan M2 セキュリティ チップが隔離された環境で機密性の高いタスクやデータを処理することで、スマホをセキュリティの脅威から保護します。また Google Tensor G5 による高度な機械学習モデルで、Android 最高水準の生体認証クラスを満たした顔認証にも対応しています。Google Tensor が支える優れた AI 機能によって、Google Pixel スマホの可能性はさらに広がりました。AI なしでは実現できなかったカメラ体験や編集機能を可能にするなど、さまざまなシーンで使い勝手が向上しています。
最新の Google Tensor G5 を搭載しているのは、コンパクトサイズに高性能なトリプルカメラを備えた
、シリーズ最高性能の 50 メガピクセル(5,000 万画素)を含むトリプルカメラを備えた 、閉じた状態で普通のスマホとして、大画面で仕事もエンタメも存分に楽しめる折りたたみスマホ の 4 機種です(2025 年 10 月現在)。好みや使い方に合わせてぴったりな 1 台を探してみてください。