Google のサステナブルなハードウェア開発への取り組み
Google が考えるサステナブルとは:環境に配慮した持続的な製品作り
Google では最初のハードウェア製品発表時から、製造方法や関連サービスのサステナビリティ向上に取り組んでいます。
*本記事は、米 Google のThe Keyword ブログと Sustainability ブログの内容を日本向けに翻訳、編集したものです。
2022 年に、Google は iFixit とのパートナーシップを結びました。これにより、Google Pixel 2 以降の Google 純正部品を iFixit のサイトで販売し、故障や破損したスマホの部品をユーザー自身が購入し、修理できるようになったのです(
)。これまでも郵送や認定サービスプロバイダによる修理サービスを用意していましたが、Google Pixel シリーズの修理の選択肢がさらに広がりました。製品パッケージには通常、プラスチックフィルムなど、リサイクルが難しい素材も多く含まれています。そこで Google では、2025 年中に全てのハードウェア製品のパッケージでプラスチックの使用をやめ、100% リサイクル可能にすることを目指すと宣言しました 。スマホを例にとると、最初の Google Pixel シリーズと比較して 2023 年 10 月発売の Google Pixel 8 / 8 Pro では、パッケージの重量と体積を少なくとも 50% 削減 。素材も 100% プラスチックフリーのものに変更し、目標をクリアしました 。さらに 2024 年 8 月には、Google Pixel、Fitbit、Google Nest デバイスの全機種で、新しいパッケージを 100% プラスチックフリー素材へ変更。目標を早期に達成しただけでなく、リサイクルしやすいプラスチックフリー パッケージを実現するためのデザイン基準も確立しました。
米ニューヨーク市チェルシー地区には Google 初の実店舗があります。設計にあたっては、素材や工法などサステナビリティの観点から慎重に検討しました。例えば、店舗のカーペットはリサイクル材からできており、木製の家具は地元の職人とともに製造しました。照明もエネルギー効率の高いものを使用しています。
こうした取り組みが認められ、米国グリーンビルディング協会から、サステナビリティに関する最高評価である LEED プラチナ認証を取得しました。現在認証プロセスが進んでいるブルックリンの店舗でも、同様の評価を目指しています。
2022 年、Google では電子機器のリサイクル業者である Retrievr とのパートナーシップの下、米コロラド州デンバー市での電子廃棄物リサイクルの試験的取り組みに参加してきました。目的は、通信業界全体でいかに電子廃棄物リサイクルに対する障壁を減らし、そして参加を促せるかを研究することです。また、製品を燃えにくくするためのより安全な難燃剤を見つけ、理解を深められるように、化学物質の有害性やその代替品について研究している非営利団体 ChemFORWARD とともに、業界全体で電子廃棄物のリサイクルに取り組んでいます。
また、室温調節ができる Google Nest Thermostat(日本では未発売)では、2011 年以来、累計 1,170 億 kWh 以上のエネルギー量を節約しています。これは、100 万台の電気自動車が地球を 15 周走行できるほどのエネルギーに相当します。クリーンまたは安価な電力を提供するために、2022 年 10 月に「Nest Renew」という取り組みの初期プレビューを開始。米国のみで展開しているサービスのため、国内では対応していませんが、Nest Renew では、Google Nest Thermostat でのエネルギー使用を制御できる
を利用することで、すでに 2,000 万時間以上もクリーンエネルギーを優先的に使用してきました 。また、月額 10 ドルで Nest Renew Premium へのアップグレードも可能で、米国の平均的な家庭であれば、家庭で使用する全電力をクリーンエネルギーでカバーできるようになります。このクリーンエネルギーは、Google の再生可能エネルギープロジェクトで生成されたものです。自然の保護と回復は、気候変動を緩和し、適応するためにも、非常に重要です。Google は自然と人々が共存し、共栄することを願っています。また数十億人にも上る Google 製品のユーザーは、情報やツールを得ることで環境問題へプラスの影響を与えうる存在だと考えています。
Google では、Google Pixel の継続的なサステナビリティへの取り組みの一環として、製品の製造が自然と生物多様性に与える影響についても考慮しています。このテーマを追求した結果、製品に反映する 1 つのかたちとして、Google Pixel デバイス向けにサウンド コレクション「Pixel Sound Matters」を導入しました。コレクションは、鳥のさえずりや自然界の音などを集めたもので、Google Pixel スマホと Google Pixel Tablet の通知音やアラーム、着信音として利用できるものです。
コレクションの多種多様な鳥のさえずりは、ユーザーに安らぎを提供するだけでなく、生態系の豊かな繁栄をも意味しています。これらの音は、環境の健全性と、私たち人間の行動が自然界に与える影響についても、貴重な洞察を与えてくれるはずです。
Google ではこれまで、あらゆる業務にサステナビリティを取り入れています。その領域は材料の調達や科学、エンジニアリング、サプライチェーンのオペレーション、二酸化炭素排出量の削減、廃棄物の削減、生物多様性への理解促進などさまざまです。それでもまだやるべきことは多いと考えています。今後もより持続可能なハードウェアを開発し、サステナビリティへの真摯な取り組みを継続していきます。