北海道の​自然の​息吹を​感じる​ Google Pixel の​新しい​音声コレクション​「Wild Hokkaido」を​紹介

自然の中で収録した音を通知音や着信音などに使える「サウンドマター」に新たな音声コレクションが加わりました。

*本記事は、​米 Google の Sustainability ブログの​記事を​日本向けに​翻訳、​編集した​ものです。

2025 年 11 月 11 日

Google では ​Google Pixel について、リサイクル素材の使用、炭素排出量の削減、プラスチックフリーのパッケージなど、​継続的な​サステナビリティへの​取り組みを行っています。さらに、​製品の​製造が​自然と​生物多様性に​与える​影響に​ついても​考慮しています。

この​​テーマを​​探求するなかで、​製品体験を​通じて​ユーザーの​生物多様性問題への​意識を​高めつつ、​自然の​美しさを​より​直接的に​伝える​ための​​ 1 つの​形と​​して、​​Google Pixel デバイス向けに​音声コレクション​​「サウンドマター」を​ 2024 年に​​導入しました。​これは​自然界の​​音を​収録し、​​Google Pixel スマートフォンと​​ Google Pixel Tablet の​​通知音や​​アラーム、​​着信音と​​して​​利用できるように​した​ものです。

サウンドマターの第 1 弾は「Dawn Chorus(夜明けの合唱)」コレクション(動画)。ボツワナとジンバブエの自然環境の中で、夜明けの鳥の​さえずりなどの音を​集めたものです。

そして​ 2025 年 11 月には​「Wild Hokkaido​(北海道の​大自然)」を​テーマと​する​シリーズ第 2 弾を​発表しました。​この​新しい​着信音、​通知音、​アラーム音の​コレクションは、​北海道の​自然豊かな森で​録音しています。

「最初の​コレクションを​多くの​人に​聴いてもらえた​ことで、​体験できる​生物多様性の​幅を​広げられた​ことに​喜びを​感じています。​そして、​今回の​北海道の​音を​生活の​中で​耳に​して、​日常と​かけ離れた​風景に​運ばれたかのような​気持ちに​なったり、​北海道の​自然の​素晴らしさを​実感したりしてほしいと​思っています」と、​Google の​サウンド デザイン リードである​コナー オサリバンは​話します。

Google は​ Wild Hokkaido コレクションを​通じて、​ユーザーを​北海道の​静寂な​森へと​いざない、​慌ただしい​日常に​安らぎの​ひと​ときを​届けるとともに、​音を​聴く​ことで​自然保護の​重要性と​プラネタリーヘルスに​ついて​共有し、​その​重要性を​ともに​認識していきたいと​考えています。

森の​音と​森林浴に​よる​癒やしの​力

Wild Hokkaido コレクションは、森林浴からインスピレーションを得ています。森林浴は、森の中に身を置くことで心身の健康を高め、五感を通じて自然と触れ合い、日々のストレスから解放するもので、元々は日本発祥ですが、現在では「Shinrin-yoku」として世界中に広まっています。Google も「Shinrin-Yoku」プロジェクトとしてそのコンセプトを取り上げ、紹介しています。

自然の​音を​聴く​ことに​よる​健康への​効果は​広く​裏付けられています。​自然の​音は​ストレスを​軽減し、​不安を​和らげ、​気分を​向上させるとの​研究結果も​示されています。​都会の​騒音には​健康リスクを​高める​可能性が​ある​一方で、​自然の​音は​その​解毒剤とも​考えられています。

森林浴を​テーマに​した​音の​収録地と​して​北海道を​選んだのは、​世界有数の​森林国である​日本の​中でも、​あまり​知られていない​手つかずの​自然が​残る​地域を​紹介したいと​考えた​ためです。​自然界の​フィールド レコーディング専門家である​ジョージ ヴラッド氏が​チームを​率い、​Google の​コナー オサリバン、​ヘンリー ドー、​綾部晴子​(あやべ はるこ)が​サポート。​雪解けが​始まり、​春が​訪れる​ 2025 年 5 月に、​この​地域特有の​音を​捉えようと​ 16 日間の​遠征に​出発しました。​録音には​特殊な​マイク機材を​使用し、​野生動物の​邪魔に​ならないように​自然の​サウンドスケープを​捉える​ために、​丸 1 日放置する​ことも​よく​ありました。

Google の​サウンドデザイナーである​ドーは、​この​遠征の​様子を​次のように​語ります。

「私たちは​主に​ 4 つの​場所を​巡りました。​北海道​最南端の​松前から、​見事な​美しさの​羊蹄山と​その​周辺エリアへ​移動し、​さらに​東へ​向かいながら​大雪山国立公園と​知床国立公園を​訪れました。​フィールドでの​毎日は​ごく​早朝から​スタートします。​予定した​場所を​訪れ、​ゆっくりと​車を​走らせながら、​周辺を​集中力を​高めて​観察しました。​木の​上に​壮大な​オジロワシを​見つけ、​素晴らしい​瞬間も​体験しました。​森の​奥深くでは​定期的に​車を​停めて​降り、​ただ​ひたすら耳を​澄まします。​これは​録音機材を​設置するのに​適した​場所を​見つける​ための​日課で、​機材を​置いた​後は​そのままに​して、​1 〜 2 日後に​回収していました」

Google の​生物音響学研究を​ベースに

サウンドマターは、生物音響学研究に対する Google の幅広い取り組みの一環でもあります。Google の研究機関である Google Research と Google DeepMind は長年にわたり、クジラ(英語)サンゴ礁(英語)鳥類(英語)に焦点を当てた鳴き声や生態音の音響モデルの研究プロジェクトを通じ、科学者が生態系の健全性をモニタリングするのに使える AI ツールの開発に取り組んできました。地球をより深く理解し保護する上で、音は強力な役割を果たすと Google では考えており、今回の取り組みはその信念を体現するものです。

Wild Hokkaido の​音を​体験するには

Wild Hokkaido コレクションは、​Google Pixel 4 以降の​スマホと​ Google Pixel Tablet で​着信音、​アラーム音、​通知音と​して​利用できます。

なお、Google Pixel の公式 Instagram では、今回録音した音声を使った ASMR 風のコンテンツも配信していく予定です。より音の世界に没入したい人は、YouTube チャンネルで公開している 1 時間分のコレクションをご覧ください。また、北海道での収録の舞台裏を記録した動画もご覧いただけます。

Google では、音が人の核となる価値観を増幅し、ポジティブな変化を促す方法を探究し続けたいと考えています。今後も、そうした大切な音をより多く届けることを楽しみにしています。

ぜひ、Wild Hokkaido コレクションの世界を探索し、音の力を通じて自然界とつながるひとときをお楽しみください。

この記事のポイント
Google Pixel の着信音などに使える音声コレクションに、北海道の自然の中で収録した音が加わりました。自然の音を製品に取り入れることは、生物多様性の大切さを伝えるための Google の取り組みの 1 つです。日本発祥の森林浴からインスピレーションを得た森の音がストレスを和らげ、癒やしを届けます。
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