Google ストアで購入できる Google Pixel スマートフォンは「SIM フリー」。好きな携帯通信会社(キャリア)を選んで利用できます。物理 SIM とも呼ばれる「SIM カード」だけでなく、オンラインで手続きが完結する「eSIM」にも対応しており、通信会社に申し込んで、すぐに利用を始めることも可能です。
SIM フリーについては、
この記事では Google Pixel スマホでの SIM カード、eSIM の設定方法や、eSIM を使って 2 回線を 1 台で使い分ける「デュアル SIM」を利用する方法を解説します。
Google Pixel を携帯通信会社のネットワークにつなぐには、通信会社から発行される、電話番号などの契約者情報を記録された「SIM」をセットする必要があります。Google Pixel で利用できる SIM には、カード型 IC チップの「nanoSIM カード」と、スマホ内蔵の IC チップに直接情報を書き込む「eSIM」の 2 種類があり、それぞれセットの方法が異なります。
nanoSIM とは、物理的な SIM カードの規格の 1 つ。長さ 12.3mm、幅 8.8mm、厚さ 0.67mm と非常に小さなサイズで、現在利用されている SIM カードの主流です。nanoSIM カードは、通信会社と契約して店頭か郵送で受け取る必要があります。
通信会社と新たに契約して nanoSIM カードを受け取ったら、スマホにセットする前にカードを台紙から外しておきます。
カードをセットするにはスマホの電源を切り、Google Pixel に付属の SIM ピンを、スマホの側面または底面にある小さな穴に差し込んで押してください。Google Pixel 9 シリーズの場合、スロットは底部にあります。SIM カードスロットからトレイを引き出せたら、トレイに SIM カードを入れ、スマホにゆっくり押し込んで、電源を入れます。
物理的な nanoSIM カードは、スマホ本体に挿入すればセットは完了します。Google Pixel の設定アプリなどでの操作は、原則として必要ありません。
eSIM の場合はカードの受け渡しが不要で、契約から発行まですべてオンラインで完結します。手続きには、端末を識別する IMEI 番号や eSIM の識別番号である EID 番号が必要です。
Google Pixel の IMEI 番号は、設定アプリから[デバイス情報]をタップし[IMEI]の欄で確認できます。スマホの電源が入らない場合は、 SIM カードトレイ、またはスマホの箱でも確認できます。EID 番号も、同じくスマホの箱か、設定アプリから[デバイス情報][SIM のステータス]と進むと確認可能です。 詳しくは
契約手続きがすべて完了したら、Google Pixel で設定アプリを開き、[ネットワークとインターネット][SIM][SIM を追加]を順にタップします。「モバイル ネットワークへの接続」という画面に切り替わったら[eSIM を設定]をタップ。「携帯通信会社の QR コードをスキャンしてください」という画面でカメラが起動するので、通信会社が発行した QR コードを読み込みます。なお、QR コードが読み込めないときは、通信会社が発行したコードを手動で入力する方法でも、設定できます。
SIM カードと eSIM、どちらの場合もセットアップ後、設定アプリの[ネットワークとインターネット]の項目にある[SIM]をタップすると、新しい通信会社の情報が追加されているのが確認できます。この画面で通信会社名の横にあるボタンをオンにすると、ネットワークにつながる仕組みです。このとき通信会社から指示がある場合は、さらに設定画面で「アクセスポイント名」をタップし、指示に従って設定を行ってください。
Google Pixel では、nanoSIM カードと eSIM、2 つの SIM を両方セットしておいて、使い分けることができます。テキストメッセージの送受信や通話、データ通信など、どの操作にどちらの SIM を使うかも選択可能です。このように、1 台のスマホで 2 つの SIM が使える機能を「デュアル SIM デュアル スタンバイ(DSDS)」(以下、デュアル SIM)と呼びます。
Google Pixel 7 シリーズ以降の Google Pixel スマホでは、SIM カードと eSIM との組み合わせだけでなく、2 つの eSIM によるデュアル SIM にも対応しています1。
ダブルで SIM をセットしておけるデュアル SIM 機能を使用して、片方の SIM には A 社、もう片方には B 社というように、異なる通信会社の SIM を設定しておけば、場所による電波状況や回線の混雑でどちらかがつながりにくいときにも、さっと切り替えて利用可能。また、日本で契約した電話番号は生かしたまま、海外で現地の通信会社の SIM を使いたいときや、通話が安価なプランとデータ通信が安価なプランを組み合わせて使いたい場合などにも便利です。
デュアル SIM を使用するために eSIM を追加する方法は、先ほどの eSIM の設定と同じです。設定アプリの[ネットワークとインターネット]をタップし、[SIM][SIM を追加]をタップして、新たに契約した通信会社から発行された QR コードを読み込みます。設定が終わったら、設定アプリの[ネットワークとインターネット][SIM]をタップすると、2 つ目の通信会社の情報が追加されていることが確認できます。
eSIM の設定方法自体は同じですが、2 つの SIM のスイッチをオンにして、どちらも使える状態にする場合は、通話(電話)、テキストメッセージ(SMS)、モバイルデータ(データ通信)のそれぞれに、デュアル SIM で優先する「プライマリ SIM」を設定する必要があります。
例えば通話なら、どちらの通信会社、電話番号で送受信するかを決めるには、設定アプリの[ネットワークとインターネット]を開き、[SIM]をタップして表示される「プライマリ SIM」の欄で[通話]をタップし、選択します。発信元の番号をその都度変えたい場合は、「毎回確認」を選ぶこともできます。
電話をかける相手ごとに、どちらの電話番号を使用するか、決めておくこともできます。プライマリ SIM の通話の設定で「毎回確認」を選んだ状態で電話をかけようとすると、「この通話で使用する SIM の選択」という画面が表示され、どの通信会社を使って電話をかけるかを選べます。このとき「この設定を記憶する」をチェックしてから SIM を選択すると、次からその相手に電話をする際に SIM を選択する必要がなくなります。
プライマリ SIM の設定は、いつでも変更が可能です。どちらかの通信会社がつながりやすい場所では、そちらをデュアル SIM の優先設定に変更してもよいでしょう。海外渡航時、現地に到着したらすぐに、事前設定しておいた eSIM 優先に変えるといった使い方もできます。
優先設定を切り替えるには、デュアル SIM 設定後にプライマル SIM を設定したときと同様、Google Pixel の設定アプリの[ネットワークとインターネット] を開き、[SIM] をタップして表示される「プライマリ SIM」の欄で、優先して使いたい通信会社の SIM を選びます。この切り替え方法でも、通話、テキストメッセージ、モバイルデータのそれぞれで別の通信会社に設定することが可能です。
さらに、そのときどきでつながりやすい通信会社のネットワークでモバイルデータ通信がしたい場合は、設定アプリの[ネットワークとインターネット]から[SIM]をタップして表示される[自動データ切り替え]をオンにしておけば、「プライマリ SIM」の設定にかかわらず、状況に応じて自動的にモバイルデータ通信をする SIM が切り替わるようになります。
今やスマホのモバイル ネットワークの選択は、1 台につき 1 プランではなく、そのときどきに応じて複数のプランを使い分けられるようになってきています。デュアル SIM 対応の Google Pixel は、そんな多様な使い方もしっかりとサポートしています。ぜひ活用してみてください。
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携帯通信会社が 2 つの eSIM プロファイルを同時に使用する機能を許可している場合に限ります。