Google Pixel スマホのスキャン機能で、レシートや書類がすぐに PDF データに
Google Pixel のカメラは、美しい景色を撮影したり、写真で大切な人との思い出を記録したりするだけでなく、ビジネスシーンでも便利な機能を搭載しています。
スキャン機能を使えば、専用のアプリがなくても、たとえば署名捺印した書類をデータ化し、メールに添付することが可能です。ホワイトボードや手帳に書いた手書きのメモを、カメラで撮影し見やすく保存したり共有したりすることもできます。また、写り込んだ手の影や、書類の汚れを除去する便利な機能も同時に利用できます。
Google Pixel のカメラを活用したスキャン機能は、標準のカメラアプリで利用できます。新しいアプリをダウンロードする必要はありません。
カメラアプリを起動し、デバイスのカメラを書類に向けてください。カメラが被写体を書類と認識すると「ドキュメントをスキャン」というメッセージが出ます。
「ドキュメントをスキャン」をタップすると、青いフレームが書類の形をなぞって囲みます。なるべく書類の真上から、カメラを向けるようにするときれいにスキャンできますが、斜めにカメラを向けても、真上からスキャンしたように補正してくれます。
フレームが書類の切り抜き範囲を正しく認識しなかったり、書類の上下が逆になったりした場合は「切り抜きと回転」をタップして調整が可能です。青い丸をドラッグしてスキャンしたい領域を選択し直す、「回転」をタップし書類の向きを修正するといった調整を加え、改めてスキャンすることができます。
複数の書類をスキャンする場合は、1 枚目の終了後に画面下部に出る「＋」アイコンをタップすると、続けて 2 枚目をスキャンできます。
スキャンが終わると、スキャン画像のプレビューを表示します。右上の「完了」をタップし、保存方法を選択しましょう。「Google ドライブに保存」は、書類を URL で共有したり、Google ドライブに保存したりできます。「ダウンロード」では、書類を Google Pixel の本体に保存します。「ファイルを共有する」は、Gmail に添付して送ったり、クイック共有で共有したりすることが可能です。
Google Pixel カメラのスキャン機能には、データをよりきれいに、見やすく編集する機能も充実しています。
カメラを書類に向けると、どうしてもスマートフォンや腕の影が書類に写り込んでしまいます。スキャンを終えた後のプレビュー画面で「フィルタ」をタップし、「影」を選択すると、書類に写り込んだ影を自動認識し、陰で暗くなった部分を明るく、白く修正してくれます。
ほかにも色合いを自動調整する「色」や、カラー書類をモノクロにしたり、モノクロ書類の文字をくっきりと表示したりできる「グレースケール」、全体的に補正をかける「自動」などの編集機能もあります。
スキャンした書類の汚れ、シミ、不要なフレームや折りじわ、写り込んだ指などを取り除きたい時は、「汚れ除去」をタップしましょう。汚れの大きさに応じてペンの太さを選び、消したい部分をスワイプするだけで、AI 機能によって消去が可能です。
消したい部分を指でスワイプしましょう。「適用」を押すと、綺麗に消去することができます。
「汚れ除去」の機能を使えば、書類についてしまったコーヒーのシミや、写り込んだ指なども取り除くことができます。
カメラアプリで QR コードを含んだ書類をスキャンしようとすると、 QR コードの読み取りを優先してしまいます。そんな時は、 Google ドライブアプリを使って書類をスキャンしましょう。
Google ドライブアプリを起動したら画面右下のカメラアイコン、または「＋新規」アイコンをタップ後、「スキャン」をタップします。
この後の作業はカメラアプリと同様に、書類にカメラを向け、画面メッセージの案内に従い書類をスキャンするだけです。スキャンした書類は Google ドライブに自動的に保存されます。
書類に署名や捺印をしてメールで送る必要がある時や、領収書や請求書などをきれいな状態でデータ保存しておきたい時などに知っておくと役立つ、Google Pixel のカメラスキャン機能。鮮明な画像で保存でき、影や汚れも除去できるので、ビジネス文書に対して使いたい場合にも最適です。ぜひ活用してみてください。