Google Pixel に新たなラインアップが登場しました。フラグシップモデルとなる Google Pixel 9 Pro や ディスプレイサイズなどを大きくした Google Pixel 9 Pro XL2、そして折りたたみモデルの Google Pixel 9 Pro Fold は、スマートフォンとしてのさまざまな機能や性能が向上したのはもちろんのこと、デザインも進化しています。新しく優美なデザインの背景には、デザインチームによる揺るぎない理念や努力があるのです。
今回は 2 人のデザイナー、デザインチームに所属して約 2 年半となる、Google Pixel 9 Pro のデザインを担当したマックス ガストと、5 年間にわたり Google Pixel Fold シリーズのデザインチームを率いるサンスー パークに聞きました。同じデザインチームで異なる製品を扱う彼らは、共通するデザイン哲学を持ちながらも、各製品の特性や課題に応じて独自のアプローチを採用しています。本記事では、Google Pixel スマホすべてを貫く理念と、それぞれのモデルごとの挑戦の結果生まれたデザインの両面に注目しています。
デザインチームでは、新製品をデザインするにあたり技術を親しみやすく、ユーザーが長く愛用したくなるものにすることを強く意識しています。ガストは「デザインチームが目指しているのは、技術的革新と親しみやすさのバランスを取ることです。過去のデザインを超えつつも、『これこそ Google の製品だ』とわかるようなものをデザインするよう努めています。また Google の製品は、いつも明確な目的を持って進化しています」と話します。
またパークも「時代とともに進化しながら、同時にユーザーと感情的かつ物理的なつながりを築ける製品を目指しています。そのためにも、常にデザイン、技術、開発の限界に挑戦しているのです」とうなずきました。
Google Pixel 9 Pro / 9 Pro XL と Google Pixel 9 Pro Fold が、高級感と美しさを兼ね備えながらも快適に使用でき親しみやすい製品となっているのは、こうした理念の下で設計されたためなのです。それぞれの製品デザインについて、より深く掘り下げてみましょう。
Google Pixel 9 Pro / 9 Pro XL では、視覚的にも物理的にも快適で美しいこと、そしてフラグシップモデルとしてのプレミアム感のある象徴的なデバイスとなることを目指しました。本体やカメラバーを引き立てる、すっきりとしたラインは光沢仕上げに、ディスプレイを囲むベゼル(額縁)は、均一かつ極薄にデザインしました。見た目に美しいだけでなく、手にしたときの心地良さも大切にしたデザインです。
「ユーザーの体験を形作る上でディテールが重要です。カメラバーのレイアウトからボタンの位置まで、さまざまな点に配慮しました。技術的制約がある中でも、細心の注意を払いながら、デザインとしての高い完成度を目指しています」とガストは語ります。
革新的な技術による機能を追加した新製品は、時に、技術の実装を重視してしまうこともあるかもしれませんが、Google Pixel 9 Pro / 9 Pro XL では細部までこだわり抜くことで、技術面と使い心地、そして美しい外観が調和したデバイスに仕上がりました。
Google Pixel といえば、背面に突き出した横長のカメラバーが特徴的でした。Google Pixel 9 Pro / 9 Pro XL では、その象徴的なデザインを維持しつつも、「Google 検索バー」を思わせる丸みを帯びた長方形のカメラバーへと進化しました。
また Google Pixel 9 Pro / 9 Pro XL の側面には、100% リサイクル素材の光沢仕上げアルミニウムを採用3。マットな質感の背面ガラスとの間に、美しいコントラストが生まれています。そして、カメラバーにもマットな表面と光沢感のある側面という同様の組み合わせを採用しています。
「マット仕上げの背面ガラスは、非常に滑らかで触り心地が素晴らしいです。磨き抜かれたアルミニウムの側面は、ジュエリーから着想を得ました。本体の背面にあるカメラバーは、表面がビーズブラスト加工のマットな質感で、側面は高光沢の二重仕上げ。つまり、スマホを側面から見ると全体が光沢素材のように見え、背面から見ると完全にマットな素材のように見えるのです」(ガスト)
背面と側面の外観デザインを統一し、どの角度から見ても調和の取れた、美しいデザインを実現しています。
Google Pixel 9 Pro シリーズ全体を通して、開発において材料の厳選と製造工程の見直しにより、前モデルに比べて構造を単純化し、使用する部品数を減らすことに成功しました。6000 系アルミニウムと低 VOC(揮発性有機化合物)アルミニウムガラスを採用したことも、耐久性と持続可能性の向上につながっています。さらに、Google Pixel 9 Pro / 9 Pro XL / 9 Pro Fold では 2D ガラスを使用することで、より一層の耐久性を実現し、長く愛用できる製品となりました。
また、「ミッドフレームアーキテクチャ」という仕様を採用したことで、本体の内部を修理することも容易に。例えばバッテリー交換の際にもディスプレイを破損するリスクや不要な廃棄を減らせる環境負荷の低い構造だといえます。従来の背面ガラスを筐体に固定した構造では、本体内部に触れる際にディスプレイの破損リスクが伴いましたが、ミッドフレームアーキテクチャであれば内部の部品に直接アクセス可能です。また、この構造によって背面ガラスのデザインが変わり、製造工程において多くのエネルギーを使用していたガラス成形工程が不要になったことで、 部品も削減できました。シンプルな構造にすることで、持続可能性に貢献するだけでなく、モダンなデザインも同時に実現したのです。
「ディテールに至るまで、何度もユーザーに調査を行いながら試作を重ねました。手にしっくりとなじむ心地良さと見た目の美しさを両立させる形状を、細部までこだわり抜いて仕上げた Google Pixel 9 Pro を、皆さんに届けられるのが楽しみです」とガストは話します。
続いては、折りたたみスマホ Google Pixel 9 Pro Fold のデザインについてです。Google Pixel 9 Pro Fold は、Google Pixel Fold の第 2 世代デバイスです。目指したのは、閉じた状態では通常のスマホと変わらず使うことができ、そして開いたときにはより没入感のあるディスプレイを実現することでした。
ユーザーに自然な操作体験を提供するために、まずデバイス全体の比率を再検討。内側ディスプレイとその周辺要素を全面的に見直しました。また扱いやすさを実現するために、厚さをわずか 10.5 mm に抑えました。
「薄さには特にこだわりました。これまでにはないような薄さを実現することで、はるかに洗練された、美しいフォルムに仕上がりました」とパークは語ります。
またベゼルも大幅に見直し、「四辺ともベゼルのないディスプレイを実現しました」とパーク。これにより、開いたときに画面がより大きく感じ、画像や動画への没入感をさらに味わえるようになりました。
Google Pixel 9 Pro Fold は、高級素材と洗練された仕上げが調和したデザインです。本体は、非常に滑らかな質感のアルミニウムと、マット仕上げの背面ガラスで作られており、デバイスの複雑な要素を穏やかに調和させています。画面を折りたたむ中心部分には「ヒンジ」と呼ばれる部品がありますが、ヒンジを覆うアルミニウム製カバーの光沢が他の部分と絶妙なコントラストを生み出し、デバイス全体の高級感を引き立てています。また、ヒンジカバーにアルミニウムを使うことで大幅な軽量化も実現。これにより、使いやすさと操作感の向上にもつながりました。
Google Pixel 9 Pro Fold のデザインで特に大きく変化したのは、カメラ部分です。
Google Pixel 9 Pro / 9 Pro XL で採用した楕円形のカメラバーは、 Google Pixel の新たなデザインアイコンと言えますが、Google Pixel 9 Pro Fold ではそれともまた異なるアプローチで、独自のカメラバーを設計しました。折りたたみスマホには中央にヒンジがあるため、閉じた時の形状が通常のスマホのように左右対称ではありません。ヒンジがある側は直線的で、もう一方のコーナーは丸みを帯びています。こうした非対称なフォルムと調和が取れるように、2 列の楕円形カメラをコーナー部分に配置しました。
「このカメラは新鮮な印象を与えながらもバランスが取れており、Google Pixel シリーズの特徴を失っていません。ヒンジを開いたときも閉じたときも、美しい見栄えを保ち、 Google Pixel Pro 9 Fold のデザインにマッチし、他の Google Pixel 製品との関連性もしっかり感じさせます」(パーク)
また Google Pixel 9 Pro Fold では、ヒンジにも以前のモデルとはまったく異なるアーキテクチャを採用しています。10.5 mm という薄さを実現するにあたり、ヒンジは重要なデザイン要素だったとパークは話します。ヒンジカバーの材質を従来のステンレスから加工のしやすいアルミニウムに変更することで、薄さと軽さを実現しました。
一見シンプルなヒンジの角にも、美しさを損なわないよう細心の注意を払って改良を重ねています。ヒンジには耐久性も欠かせないため、本体内部とヒンジカバーのさまざまな要素を考慮し、パフォーマンスに影響を与えることなく落下時の衝撃を分散させるよう設計しました4。
ヒンジはデバイスを開閉するときの操作感にも影響します。幾度もの調整を重ねながら、画面を閉じたときに、「高級車のドアをしっかり閉めたときのような確かな感触」を実感できるように、また完全に開いたときにも、全開状態という感触を得られるよう工夫を凝らしました。
細やかな工夫は、ボタンにも現れています。Google Pixel 9 Pro Fold のサイドボタンは、Google Pixel 9 Pro / 9 Pro XL よりも低い位置に配置しています。このボタンには指紋認証の機能もあって、使い方が Google Pixel 9 Pro / 9 Pro XL とは異なるためです。「Google Pixel 9 Pro Fold ではサイドボタンの使いやすさがより重要となるため、ボタンの位置を決める際に快適さを追求しました。ボタンの大きさも Google Pixel 9 Pro / 9 Pro XL に比べ少し大きくなっています」とパークは話します。
「全ての課題を解決するため、3D データを用いた無数のシミュレーションと、実物大モデルによるテストを繰り返しました。その結果、最適な解決策にたどり着くことができたと信じています」(パーク)
Google Pixel 9 Pro / 9 Pro XL の全く新しくかつ親しみやすいカメラバーのデザインや、Google Pixel 9 Pro Fold の薄さと高い没入感を実現したデザイン。ぜひ実物を手にして、魅力を実感してください。
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ディスプレイは角に丸みがあります。 長方形として対角線を測定したときの外側ディスプレイのサイズは 6.3 インチ、 内側ディスプレイのサイズは 8 インチです。 実際の表示可能領域はそれより小さくなります。 サイズは構成および製造工程によって異なる場合があります。
ディスプレイは角に丸みがあります。長方形として対角線を測定したときのサイズは、Google Pixel 9 Pro は 161 mm、Google Pixel 9 Pro XL は 171 mm です。実際の表示可能領域はそれより小さくなります。サイズは構成および製造工程によって異なる場合があります。
重量ベースで、製品の 12% 以上にリサイクル アルミニウムを使用しています。
デバイスは工場出荷時点で IEC 規格 60529 の IP68 の防水および防塵性能に準拠するよう設計されていますが、完全な防水または防塵ではありません。アクセサリーは防水、防塵ではありません。 防水および防塵性能は永久的には持続せず、時間の経過に伴い、通常の使用による摩耗、デバイスの修理、分解、損傷によって徐々に低下または消失します。デパイスの酎落下性能は完全なものではありません。デバイスを落下させると、防水、防塵性能が失われる場合があります。落下その他の外的な衝撃による損傷は保証の対象外となります。液体による損傷の場合.保証が無効になります。詳しくは、
g.co/pixel/water をご覧ください。