Google Pixel は、どのモバイルネットワークにもつながる「SIM フリー」のスマートフォンです。好きな携帯通信会社(キャリア)が選べるだけでなく、途中で通信会社を乗り換えても、SIM カードを入れ替えるだけで、そのまま使い続けることができます。また Google Pixel スマホは物理的な SIM カードが不要な「eSIM」にも対応。eSIM でももちろん、通信会社の乗り換えは SIM 情報の書き換えで簡単にできます。さらに 2 つの通信会社や通信プランを併用して使い分けることも可能です。
この記事では、Google Pixel スマホを使う上で、知っておくと便利な SIM の基礎知識を紹介します。
現在、Google ストアや携帯通信会社などで販売されている Google Pixel は、いずれも SIM フリーモデルです。では、この SIM とは何のことで、SIM フリーとは何が「フリー」なのでしょうか。
SIM とは、電話番号などの契約者情報を記録するモジュールのこと。このモジュールを搭載した IC チップを SIM カードと呼びます。さまざまなサイズがありますが、現在は nanoSIM カードと呼ばれる、指先に乗るくらいの小さなカード型の IC チップが主流です。スマホにこの SIM カードを装着すると、契約した携帯通信会社のモバイルネットワークに接続でき、音声通話やデータ通信が利用できます。
SIM フリーとは、どの通信会社の SIM カードでも自由に装着でき、どのモバイルネットワークにもつながる状態を指します。
以前、日本の携帯通信会社が販売するスマホでは、その通信会社の SIM カードのみ利用可能にする「SIM ロック」がかかっているケースがありました。しかし法改正によって、2021 年 10 月以降に発売されたスマホは、原則 SIM フリーで販売されています。
なお、Google ストアで販売されている Google Pixel はすべて SIM フリーモデルです。購入後すぐに、料金を抑えた「格安 SIM」「MVNO」と呼ばれる通信会社や大手通信会社のサブブランドも含め、好きな携帯通信会社を選べます。
SIM フリーの Google Pixel は、接続先の通信会社や通信プランを自由に選択可能。自分が使いたいデータ容量や通話時間などによって、さまざまな選択肢の中から選べるメリットがあります。
月額料金を抑えた携帯通信会社のプランが選べるだけでなく、動画やゲームなどを利用する人なら大容量のデータプラン、通話が不要な場合はデータ通信のみのプランを選ぶなど、自分のライフスタイルに合わせてプランを変更することもできます。
今では、より気軽に通信会社や通信プランを乗り換えられる環境も、整ってきています。
定期契約期間中の解約時にかかっていた解約金は多くの通信会社で廃止しており、電話番号を変えずに別の通信会社でもそのまま使える MNP(携帯電話番号ポータビリティ)の手数料も無料になりました。通信会社を変えても使えるメールアドレス、モバイルネットワークを変更しても利用できるポイントサービスも増え、ライフスタイルの変化に合わせて、携帯通信会社やプランが選びやすくなったといえるでしょう。
SIM フリースマホの Google Pixel なら、通信会社を変更したときも SIM カードを入れ替えるだけ。設定方法も簡単で、そのまま、お気に入りのスマホを使い続けることができます。
SIM には、ここまでに紹介したカード型の nanoSIM のほかに、スマホ内蔵の IC チップに直接情報を書き込む「eSIM」と呼ぶタイプもあります。Google Pixel スマホも、この eSIM に対応しています1。
携帯通信会社からインターネット経由で Google Pixel に、eSIM 設定に必要な情報をダウンロードすると、SIM カードを装着したときと同じように、音声通話やデータ通信が利用できるようになります。
物理的なカードの受け渡しや装着の必要がないので、オンラインで携帯通信会社と契約をすれば、カードの送付を待つことなく、すぐに使い始められるのが eSIM のメリット。申し込みから開通までがとてもスピーディーで、入れ替えの際にカードを紛失するリスクもありません。
最近は大手の通信会社だけでなく、格安 SIM を提供する会社でも eSIM の発行が増え、中にはデータ通信専用プランを eSIM 向けに安価に提供しているところもあります。また、必要な手続きがすべてオンラインで完結するため、海外への旅行や出張の際に事前に手続きを済ませておいて、到着したら、すぐに現地通信会社のモバイルネットワークを利用するといった使い方も可能です。
Google Pixel では、物理的な SIM カードと eSIM、2 つの SIM を両方設定しておいて、使い分けることも可能です。テキストメッセージの送受信や通話、データ通信など、どの操作にどちらの SIM を使うかを選択できます。このように 1 台のスマホで 2 つの SIM が使える機能を、「デュアル SIM デュアル スタンバイ(DSDS)」(以下、デュアル SIM)と呼びます。
Google Pixel 7 シリーズ以降の Google Pixel スマホでは、物理的 SIM カードと eSIM との組み合わせだけでなく、2 つの eSIM を同時に設定しておくこともできます2。
Google Pixel でのデュアル SIM の設定については、
デュアル SIM にはどんなメリットがあるのか、便利な活用シーンを 4 例、紹介します。
デュアル SIM では 1 台の Google Pixel で 2 つの電話番号を利用できます。仕事とプライベートで電話番号を使い分けたい場合や、契約を分けて個別に通信費を精算したいといった場合に便利です。
また、Google Pixel には知らない番号からの着信に AI アシスタントが代わって応答し、名前や要件を確認できる「
前述したように、eSIM はオンラインで手続きができるので、渡航先の通信会社との契約を事前に済ませておくことができます。さらにデュアル SIM を活用すれば、日本で普段使っている電話番号は生かしたまま、現地での通話やデータ通信には、現地の通信会社のサービスを利用可能。多くの場合、日本の携帯通信会社の海外ローミングサービスを利用するより安価なため、通信・通話料金を節約しつつ、いつもの電話番号への着信にも備えることができます。
日本の携帯通信会社のモバイルネットワーク網は、かなり広いエリアをカバーしていますが、それでも地方の山間部や離島、都心でもビルの陰や地下など、つながりにくいエリアや圏外になる場所はあるもの。それが通信会社によって異なる場合もよくあります。
デュアル SIM で 2 つのモバイルネットワーク網が利用できれば、片方の通信会社で圏外や混雑でつながりにくい場合に、別の通信会社に切り替えるといった対策ができます。また通信障害の発生時など、いざというときのリスクヘッジにも役立ちます。
2 つの SIM を使い分けられる Google PIxel では、それぞれで異なる料金プランを組み合わせることも可能です。それぞれの通信会社が提供する、さまざまな料金プランの中から、例えば、片方の SIM には安価に通話ができるプラン、もう片方には大容量のデータ通信が可能なプランを選んでおき、通話とデータ通信で使い分けることができます。
最近では、音声通話が利用できない代わりに基本料金が安価に設定された、eSIM 向けのデータ通信専用プランなども登場しています。また基本料金なしで、必要なときに必要な分だけ通信容量を購入できるサービスも。うまく組み合わせれば、通信コストを大きく削減できる可能性もあります。
Google ストアで扱っている Google Pixel はいずれも、SIM カードと eSIM の両方に対応した、SIM フリーモデルのスマホ。「SIM カード+ eSIM」「eSIM + eSIM」のデュアル SIM にも対応し、2 つの回線の使い分けも便利です。ぜひ、Google ストアでそのラインアップをチェックして、ご自身のライフスタイルに合った通信プランと組み合わせてみてください。
「AI ならでは」の機能が手軽に使える 1 台
Google Pixel 5a (5G) / 8a、
3 世代で「AI スマホ」が大きく進化
“映える”スイーツの撮り方
「かっこいい自分」
「スクリーン レコード」
トラブルはどうすべき?
「Made for Google」認定製品でもっとたくさんの選択肢を
Google Pixel 4 以降の全てのスマートフォンが eSIM に対応しています。
携帯通信会社が 2 つの eSIM プロファイルを同時に使用する機能を許可している場合に限ります。
言語や国によっては利用できない場合があります。詳しくは、
g.co/pixel/callassist をご覧ください。