Google Pixel 7 Pro のカメラは、見たままに近い「素直」な仕上がり
小林さんは出版社の写真部からキャリアをスタートして、その後独立したプロのフォトグラファーです。人物、商品などあらゆる被写体の撮影を手がけていますが、近年は特に音楽関係、中でもライブやコンサート会場の熱気ある風景をよく撮影しています。
仕事での写真撮影で主役となる機材は、やはり一眼レフカメラ。そのほか、ミラーレスカメラなど複数のカメラをシチュエーションに応じて使い分けているそうです。
そんな小林さんにとって、Google Pixel 7 Pro のカメラは「素直の一言に尽きる」とのことです。
「一眼レフカメラに限らずスマートフォンのカメラもそうなのですが、実際に撮れる写真の色味は機種によってかなり違いがあります。どれが良い悪いという話ではなくメーカーごとの傾向です。その点で Google Pixel 7 Pro のカメラはフラットな画作りが特徴で、あえて明るくしたり、色のコントラストをハッキリさせたりといった調整が少ないように感じます」(小林さん)
Google Pixel 7 Pro で撮影した写真は、実際の被写体と色味の違いが少なく、見たままの被写体に近いイメージに仕上がると言います。
写真の仕上がりに重要な露出やホワイトバランスを簡単に調整
撮影時に使うカメラアプリの操作性も、小林さんにとっては理想的なものでした。
「Google Pixel 7 Pro のカメラアプリは、画面内のどこか 1 カ所をタップすると、画像の明るさを調整する『露出』と、白いものを白く写すための機能『ホワイトバランス』の調整スライダーが 1 つの画面に表示されます。被写体が映った画面を見ながら簡単に調整できるのが、とにかく楽です」(小林さん)
特にホワイトバランスは、料理をおいしそうに撮影したり、人の肌の色を撮影する場所や撮りたいイメージに合わせてきれいに見せたりと、写真の仕上がりを左右する大変重要な項目だと小林さんは説明します。撮影時に「ちょっと色味がおかしいかな?」と思ったらすぐに調整できる。これが Google Pixel 7 Pro の魅力とのことです。
被写体や目的によっては一眼レフカメラよりも便利
プロのフォトグラファーは、基本的に仕事での撮影はほとんど一眼レフカメラを使用しています。しかし小林さんによれば、撮影シーンによっては一眼レフカメラよりもスマホのカメラのほうが威力を発揮することもあるのだとか。
その一例として小林さんが教えてくれたのが、イヤリングのような小物を近くから撮る場合。イヤリングのフォルムを美しく見せつつ、ケースなどもブレなく撮影するには、Google Pixel 7 Pro のカメラが最適と言います。
周囲の明るさなどを調整せずに一眼レフカメラでイヤリングを撮影する場合、イヤリング本体にピントを合わせると金具の部分やケースのフォルムがボケてしまいます。一眼レフカメラは背景がボケている写真をきれいに撮ることはできますが、画像全体にフォーカスした写真を撮ろうとすると、周囲を照明で明るくするなど環境を整えるのが大変なのです。一方、スマホならイヤリングの本体(被写体)と金具の部分やケース(背景)の両方にピントが合った写真が簡単に撮れます。
「精密な写真を追求するなら一眼レフカメラで撮ったほうが良いのですが、Web サイトに載せるくらいの大きさや画質で使用する写真であれば、そこまでのクオリティを求められないことが多いので、Google Pixel 7 Pro でも十分に対応できます。被写体のピントを合わせるのも簡単なのが良いですね」(小林さん)
合成なしできれいなパノラマ写真が撮影できるのも魅力
Google Pixel 7 Pro のカメラ機能の中で小林さんがおすすめしてくれた機能が、パノラマ撮影。この機能は、カメラを起動して「モード」の中から「パノラマ」をタップして、シャッターボタンを押したら、スマホを水平にゆっくり動かすだけで横に広いパノラマ写真を簡単に撮影できます。
一眼レフカメラでも、撮影した画像を後から合成すればパノラマ写真を作成できますが、Google Pixel 7 Pro のパノラマ撮影を使えば、最小限の手間で撮影できて画質も十分。実際に小林さんも過去の仕事で、遠景にさまざまなランドマークが写っている風景を撮影する際に、スマホのパノラマ撮影を活用したことがあるそうです。
ちなみにパノラマ撮影の品質を上げるには、三脚を使ってスマホを固定するのが 1 つの手です。ただし、カメラの高さや撮影場所などの制約で三脚が使えないこともあるので、その場合はしっかり手で持ち、上下にズラさないことを意識すると良い、とアドバイスしてくれました。
街歩きシーンこそ、Google Pixel 7 Pro の出番
街歩きなどで写真を撮るときも、Google Pixel 7 Pro のカメラは活躍します。小林さんも、タレントや芸能人の街歩き風景を撮影する際に、一眼レフカメラではなくあえてスマホで撮影する機会が増えていると言います。
「最近では、一眼レフカメラだと『きれいに写りすぎてしまう』という感覚があります。雑誌の表紙になるようなクオリティを求められる写真はさすがに一眼レフカメラで撮りますが、それ以外の食事風景などはスマホで撮ったほうが、自然に見えることもあるんです。あと、お店の中で一眼レフカメラを使って撮影すると、他のお客様などが警戒心を持ってしまうこともあって。見慣れたスマホだからこそのメリットもありますね」(小林さん)
SNS などで見かける、手のひらの上に建物や人が乗っているようなトリック写真も、スマホのカメラならではの撮影例です。実際には遠近感を利用したものですが、これを一眼レフカメラで撮影しようとすると、画面内の手前だけ、あるいは奥だけにピントが合ってしまい、上手に撮影するのは難しいのです。プロでなくても手軽にさまざまな写真を撮影できるのが、Google Pixel 7 Pro のカメラ機能の魅力でもあります。
3 つのカメラを搭載した Google Pixel 7 Pro ならではの撮影を楽しもう
最後に小林さんから、Google Pixel を使いこなすヒントをいくつか教えてもらいました。いろいろな撮影にチャレンジしたい方は、脚を動かして自由な形に固定できるフレキシブル三脚を 1 台常備しておくと良いそうです。単純に三脚として使用したり自撮りの際のハンドルにしたり、あるいは手すりに巻き付けて使用したりすることで、撮影する構図のバリエーションが広がるとのこと。
また、一眼レフカメラと違ってカメラに蓋をすることのないスマホは、持ち歩いているうちにレンズが汚れやすく、そのまま撮影すると写真がきれいに撮れないこともあります。特に暗い場所で撮影する場合は、少しの汚れが大きく目立ってしまうのです。
きれいな写真にこだわりたい人に小林さんがおすすめしてくれたのが、ウェットシートタイプのカメラレンズクリーナー。レンズやその周辺部の汚れを拭き取っておくと、特に夜景撮影時の光の表現が良くなると言います。
さらに Google Pixel 7 Pro のカメラでは、標準レンズのほかにウルトラワイド レンズ1、望遠レンズ2と 3 つのレンズを搭載しています。1 つの被写体に対して、撮影者自身が近寄ってウルトラワイド レンズで撮るか、逆に遠ざかって望遠レンズで撮るかで、出来上がる画像の味わいは大きく変わります。
一眼レフカメラならば物理的に交換することでしか使い分けられないレンズを、Google Pixel なら手間なしに切り替えられる。そんな「レンズの面白さ」にも注目してほしいと、小林さんは熱く語ってくれました。