Google マップで最適なルートを探したり、消しゴムマジックで写真を編集したり、Google レンズでランドマークを特定したりと、Google Pixel を使うときは常に AI がそれらの機能を支えています。Google AI によって私たちの生活がどのように快適になっているのか、9 つの事例を紹介します。

地元の​隠れた​魅力を​発見したり、​スムーズに​目的地へ​到着したりする​ために、​何百万人もの​人たちが​ Google マップを​使っています。​デジタルで​実際の​風景を​再現した​「イマーシブ ビュー」を​使えば、​出発前に​ルートや​場所の​雰囲気を​見ておくことも​可能です。​天気や​交通情報も​確認できる​ため、​出発時間を​決めるのにも​役立ちます。

また​イマーシブ ビューでは、​ニューラル ラジアンス フィールド​（NeRF）と​呼ばれる​ AI 技術を​駆使しており、​Google マップの​通常の​写真を​ 3D データに​変換しています。​その​ため、​Google マップ上で​ビルや​ランドマーク、​道路の​上空を​飛行したり、​探検したりする​ことも​可能です。

Google フォトの​「ボケ補正」は、​AI と​機械学習を​利用して​ピントが​合っていない​写真の​ディテールを​再構築し、​ピンボケを​補正する​機能です。​最近の​写真だけでなく、​昔​撮った​写真も​鮮明に​蘇らせる​ことができます。

また​「消しゴムマジック」は、​写真に​写りこんだ​余計な​物や​人を​自動的に​識別し、​数回タップするだけで​それらを​削除してくれる​機能です。

目の前にあるものは、Google レンズで検索できます⁴。道端の植物の名前を調べたり、オンライン上で見かけた洋服の販売店や古い写真の出所を探し当てたりできるのです。このテクノロジーも AI が支えています。

スペイン語でお勘定するときも、フランス語で道順を教えてもらうときも、「リアルタイム翻訳」を利用すると、AI を駆使して状況に応じた翻訳をします。何百万もの例から学習したニューラルネットワーク（人間の脳の仕組みを模倣した数理モデル）が的確な訳をしてくれるのです。またテキストを音声に変換する必要があれば、AI が正しい発音やアクセントで自然な音声を生成してくれます。

Google Pixel での通話もよりクリアになりました。Google Pixelの「クリア音声通話」機能を使うと、AI で周囲の雑音を除去して通話相手の声を大きくしてくれるため、通話がより聞き取りやすくなります⁵。

YouTube で自動字幕を有効にすると、日本語含め14 カ国語の音声を文字に変換します。また、13 を超える言語の自動翻訳も可能なため、Google Pixel シリーズのスマホやタブレット、Chromecast with Google TV で視聴する際にオンにしておくと、動画がこれまで以上に分かりやすくなります。

Google Pixel 8、Google Pixel 8 Pro、Google Nest Hub（第 2 世代）では、睡眠パターンをしっかり把握できるよう、機械学習によって睡眠中のいびきや咳を検出します。いびきや咳は音の特徴で識別するアルゴリズムを採用しており、音声データは保存されません

自然災害などが​生じた​場合は、​Google の​災害情報アラートが​デバイスの​画面に​表示され、​検索や​ Google マップから​気象庁が​提供する​防災気象情報に​基づいた​安全情報に​簡単に​アクセスできます。​AI を​活用した​予測モデリングが​洪水などの​災害が​いつ発生するかを​予測し、​Google マップ上から​該当地域と​自分の​位置を​確認する​ことができます。​台風で​あれば​予測される​軌道や​特定地点を​いつ頃通過するかが​分かる​ため、​事前に​対応を​検討する​ことも​可能です。​また​地震が​発生した​場合には、​Google マップ上の​災害カードを​タップするだけで、​震源地や​マグニチュードなどの​情報を​確認できます。